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第3章頭にタオル

●頭にタオル

Q44.温泉といえば頭にタオル。タオルは乾いたものを小さくたたんで頭にのせるのがよい。
    答えは→×


頭にタオルをのせて、「あー!極楽!極楽!」・・・温泉地でよく見かける光景です。

でも、タオルののせ方にもコツがあるってこと知っていましたか?

普通は乾いたままのタオルを小さく折りたたんで、チョコンと頭にのせます。
でも、「何故、タオルを頭の上にのせるの?」と聞かれると意外と答えにつまるものです。
おそらく、タオルを濡らさないため、タオルをなくさないためなどの理由なのでしょう。

しかし、この何となくののせ方は間違っているのです!
ではどこがいけないのでしょうか?

それは、「乾いたタオルを」ということと「小さく折りたたんでチョコンと」ということです。
このタオルののせ方は不安定で、タオルが落ちないようにしようと、知らず知らずのうちに首の筋肉が連続的に緊張するのです。
つまり、肩こりになりやすいのです。

では、正しいタオルののせかたはというと、濡らしたタオルで頭全体を覆うようにするのです。
これだと頭を動かしてもタオルが落ちることはないので、リラックスして入浴できます。

そして、体の状態によってタオルの濡らし方も変わるのです。

のぼせやすいなら水で濡らしたタオルをのせます。
のぼせは首から上に血液が集まり“オーバーヒート”した状態ですので、冷やせばいいのです。

一方、立ちくらみを起こしやすい場合は熱いお湯で濡らしたタオルをのせます。
立ちくらみは全身の血のめぐりが良くなる分、頭に行く血液が不足する脳貧血の状態なので、熱いタオルで頭を温め、血管をひろげます。

もっとも、のぼせやすいか立ちくらみしやすいかわからない方が多いと思いますので、迷ったら冷たいタオルと考えればよいでしょう。
「頭寒足熱」という言葉もありますので、体を温泉で温めて頭はタオルで冷やすのが健康的な状態です。

そして、立ちくらみ防止には、「かぶり湯」「浴槽からゆっくり出る」「入浴中に手を水で冷やす」などとありますので、これを実践しましょう。

お風呂によってもタオルの使い方を変えましょう。

内風呂と日差しの強い夏の露天風呂は「冷たいタオル」は理想的です。
冬の露天風呂は脳卒中防止のために「熱いタオル」をおすすめします。