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第3章「あがり湯」 | |
●あがり湯 Q46.温泉からあがる際は、必ずシャワーなどで温泉を洗い流した方がよい。 答えは→× 家庭のお風呂、銭湯、温泉・・・日本のお風呂はほとんど同じお風呂に複数の人が入ります。 そこで、風呂上りにはお湯を洗い流す「あがり湯」ということが習慣になっています。 桶にお湯をとり、肩からかけたり、シャワーで体を洗います。 しかし、温泉の場合は必ずしもあがり湯は必要ありません。 温泉に入ると薬理成分は皮膚から吸収されますが、実は、入浴後も3時間程度は肌に皮膜として付着した温泉成分が体に吸収されるのです。 そこで、温泉の場合は湯上り後にあがり湯はしない方がいいのです。 と言いつつ、私はあえて「あがり湯をしてください」とお伝えしたいのです。 しかし、通常のあがり湯でなく、「温泉ソムリエ流あがり湯」です。 普通のお湯でなく、温泉をかけるのです。 まず、温泉が出ている湯口から桶で新鮮な温泉を汲みます。 そして、その桶にタオルを入れます。 その新鮮な温泉をあがり湯として使うのです。 タオルには温泉がしみこんでいるので、体を拭いても皮膚に付着した温泉の膜をはがしてしまうことはありません。 体を拭くには温泉をつけた後絞ったタオルで十分で、温泉達人にはバスタオルは不要なのです。 ところで、温泉の泉質によっては体についた成分を完全に洗い流した方がいい場合もあります。 それは刺激の強い温泉です。 刺激が強い温泉の代表格は、「酸性泉」と硫黄泉の中の「硫化水素泉」です。 これらの温泉に入る場合や温泉の刺激に肌が負けやすい方は、通常のあがり湯やシャワーで温泉成分を完全に洗い流した方がいいのです。 |