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第6章「良い宿の探し方」

●良い宿の探し方

Q74.良い旅館を探すコツの一つは料理の評判を聞くことだ。
    答えは→○



便利な世の中になったものです。
昔は、旅館探しといえば、旅館名だけが列挙されたリストをもとに、上から順に電話をかけるというのが、旅館予約のスタイルでした。

今は、雑誌等でも宿の詳細情報が出ていますし、何よりホームページでほとんどの宿の様子を知ることができます。
雑誌等では、提供できる情報が限られますが、ホームページでしたら、宿側も提供したい情報をほとんど提供することも可能です。

最近は、「不便なこと」「できないこと」などマイナスポイントも堂々と紹介しているホームページが増えてきました。
例えば、「携帯電話は通じません。でも、仕事を忘れてゆっくりできます」「露天風呂はありません。でも純度100%の源泉かけ流し温泉です」といった具合です。

温泉旅館には絶対的に良いものも絶対的に悪いものもありません。
その宿が提供するサービスや施設などと泊まる側のニーズが合うかどうかが良し悪しにつながるのです。

そこで、ホームページでは、自分のニーズを「絶対的なキーワード」検索してみましょう。
絶対的なキーワードとは、「露天風呂付客室」などがそれにあたります。「露天風呂がついている部屋」でもなく「露天風呂付の客室」でもなく、それを表現する言葉が「露天風呂付客室」に定着してきましたので、これを「絶対的なキーワード」と言います。

このニーズと行きたい温泉地が決まっているなら、検索サイトで「露天風呂付客室 ○○温泉」と検索すれば、候補の宿を探すことができます。

一方、「源泉かけ流し温泉」の宿を探したいとします。
しかし、これには、「源泉かけ流し」「かけ流し温泉」など色々な表現があるので、キーワードの入力のしかたを間違えると、検索からもれる宿も出てきます。
そこで、共通する「かけ流し」を絶対的キーワードと考えます。
また、「掛け流し」と表現してある場合もあるので、両方を調べる必要があります。

そこで、「条件検索」を使います。Yahooを例に出すなら、「すべて含む」に行きたい温泉地を入力し、「少なくとも一つを含む」に「かけ流し 掛け流し」と入力します。
これで、ニーズにあった宿がもれ落ちなく検索できます。

ただし、どんな情報も自分の直接体験ではないので、情報に惑わされることがあります。
そこで、宿の評判を聞くことも大切です。

旅館の評判をよく知っているのは、タクシーの運転手さんや地元の飲み屋さんです。
お客様の評判が耳に届きやすいからです。
しかし、事前に予約するとなると、運転手さんや飲み屋さんに話を聞くのは困難です。

定番は観光協会や旅館組合などの観光案内所を利用することになるのですが、観光案内所は公平に送客しないといけないので、ベストの旅館を紹介してくれるとは限りません。

そこで、「料理の評判がよい宿を5軒ほど教えてください」聞くのです。
そして、その場で予約をせず、ホームページで調べます。

何故この質問をするかというと、「露天風呂がある宿」「貸切風呂のある宿」など「施設」はホームページで調べられるからです。
料理の味はホームページではわかりません。
また、料理の写真がイメージであったり、特別料理であったり、誇大である可能性もあります。

観光案内所に料理の評判が届くのは、良い宿の場合が多いです。
お客様は不満を持つと、たとえ料理が美味しくても「料理が美味しかった」をとを言ってくれませんからね。
何より、料理に心配りがある宿は、心遣いがあったり、お客様に満足していただこうという意識が高かったりする場合が多いのです。

なお、観光案内所の人もすべての宿の料理を食べたことがあるわけではないので、料理の「評判が良い宿」と聞くのがポイントとなるのです。

繰り返します。
絶対的に良い宿も絶対的に悪い宿もありません。
自分の好みに合った宿を探すことが、良い宿を探すことになるのです。