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第1章「飲泉について」 | |
●飲泉について Q18.どの温泉も飲むことができ、効能が高い。 →答えは× 温泉は飲むことによっても効能が得られます。 しかし、注意しないといけないのは、温泉分析書に「飲用の適応症」というものが掲げられていても保健所が衛生上の問題から飲用を許可していない場合がほとんどだということです。また、温泉の刺激に肌が負けてしまうことがあるくらいですから、飲泉には十分な注意をはらわなければいけません。 下記は、一般的に温泉分析書に併記されているものです。 @飲用の許可があることを必ず確認し、できる限り温泉療法医の指導を受けましょう。 A飲用には温泉湧出口の新鮮なものを用い、1回量は一般にコップで一杯程度。 1日の量はおおむね200〜1,000ミリリットルまでとします。 ただし、酸性泉やナトリウム塩化物泉などは、泉質濃度によって減量や希釈します。 B一般に飲泉は食前30分〜1時間前または空腹時がよく、夕食後から就寝前はなるべく避けましょう。 C鉄泉、放射能泉、ヒ素、沃素、臭素を含有する温泉は、必ず飲用の許可を確認すること。 また、これらの飲用直後には、お茶、コーヒーは飲まないようにしましょう。 私は、これに「1回の飲泉量は100〜200mlとし、噛むようにゆっくり飲むようにすること」を注意事項に加えたいと思います。 ヨーロッパでは、飲泉専用の容器があり、歩くときもそれを片手に持ち、チビチビと時間をかけて飲んでいる姿を見かけることがあります。 飲泉は、「ゆっくり少しずつ」がポイントです。 ところで、入浴にも禁忌症があるのですから、飲泉にももちろん禁忌症があります。 一般的な禁忌症は左記の通りです。 「腎臓病」「高血圧症」「一般にむくみがあるとき」「甲状腺機能亢進症のとき」「ヨウ素を含有する温泉は禁忌」「下痢の時」 注意しなければならないのは、禁忌症だけではありません。 循環温泉の場合、循環で再利用した温泉が、塩素系殺菌剤などが混入したまま温泉湧出口から出ている場合もありますので、飲泉には十分な注意をはらいたいものです。 |