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第1章「源泉かけ流し温泉の見分け方」 | |
●源泉かけ流し温泉の見分け方 Q4.浴槽からお湯があふれていなければ、間違いなく循環温泉だ。 →答えは× よく「浴槽からお湯があふれていなければ循環温泉で、あふれていれば源泉かけ流しだ」という話を聞きますね。 しかし、これはある程度は当たりますが、絶対ではありません。 循環であっても、同じお湯がいつまでも循環しているのでなく、源泉の温泉が加えられながら循環しているので、浴槽からお湯があふれる場合があります。 一方、源泉かけ流しであっても浴槽からお湯があふれない場合があります。 それは、お湯を浴槽の下側から捨てている場合です。 温泉は時間が経つと冷えますが、冷えると比重が高くなるので、浴槽の下に沈みます。 つまり、鮮度の悪い温泉ほど下にたまりやすいので、浴槽の下から温泉を捨てる方式が理想的なのです。 浴槽からお湯があふれていないために循環温泉と思われがちな温泉が、実は理想的な源泉かけ流しであるかもしれませんよ。 このように、循環温泉と源泉かけ流し温泉を見分ける絶対的な方法はありません。 それをご理解いただいた上で、いくつかの見分け方をお知らせします。 ●湯花がいっぱい!ちょっと汚く見える浴室は源泉かけ流し!? 循環式の温泉は濾過をおこなうため、湯花が混じっていないか少ない場合が多いです。 湯花が多いと循環でない可能性が高まります。 でも、もともと湯花が少ない温泉もありますからねー・・・。 また、循環していない温泉は純度が高く成分がほぼ源泉のままであるために、浴槽などに温泉成分が付着して石化していたり、変色していたりします。 特に温泉が出ている「湯口」には温泉成分が付着していることが多いです。 つまり、源泉かけ流し温泉は“汚く見える”ことがあるのです。 ただし、汚く見えるだけで、浴槽の変色や湯花は効能成分を多く含む証であり、“汚れ”ではありませんので、お間違いのないように。 ●湯口の温泉と浴槽の温度の差がなければ循環式!? 湯口から注がれた温泉が浴槽に溜まるまでには確実に温度が下がります。 ですから、湯口の温泉の温度と浴槽の温度が同じということは、浴槽内で温泉が加温循環しているとしか思えません。 湯量や浴槽の大きさにもよりますが、目安として、本来は湯口の温泉と浴槽の温泉の温度差は5℃以上はなくてはいけません。 浴槽の温泉の温度がもっとも気持ちの良いと言われる42℃程度なら、湯口の温泉に手を触れると「あちっ!」と感じるはずです。 ●お湯が塩素くさいと循環式!? 循環装置があるとレジオネラ菌対策等により殺菌をしなければいけません。 その殺菌の代表的なものが塩素投入による殺菌なのです。 ●浴槽内にお湯が噴出している箇所や強く吸っている場所があると循環式!? これが典型的な循環装置のしくみです。 ただし、浴槽からあふれる温泉を循環させ、湯口から再注入する循環装置もあります。 ●掲示を見るとわかる! 循環と源泉かけ流しの見分け方をご紹介しましたが、実はもっと簡単に見分ける“コロンブスの卵”的な方法があるんです。 それは、脱衣場などに掲げてある説明を読むことです。 温泉法の一部改正により、平成17年5月24日より、「加水」「加温」「循環」「殺菌剤、入浴剤などの混入」をしている場合はその旨と理由を掲示しないといけないことになったのです。 |