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第1章「泉質別効能(適応症)早見表」 | |||||||||||||||||||||||
●泉質別効能(適応症)早見表 Q6.温泉の泉質は多すぎるので、効能は覚えきれない。 →答えは× 「食塩泉」「重曹泉」というと、何となくどんな泉質なのかわかりますね。 これは温泉の旧分類名なのです。 現在は、「ナトリウムー塩化物泉」とか「ナトリウムー炭酸水素塩泉」といったようにイオン名の組み合わせなので、昔よりわかりにくく感じられるようです。 ちなみに草津温泉の泉質名は、「酸性・含硫黄−アルミニウム−硫酸塩・塩化物温泉」と大変長いのです。 温泉の泉質は、このようなイオン名の組み合わせや特殊成分により数十種類もあります。 それをすべて覚えるのは大変なのですが、実際には9つの泉質に大別されているので、まずは9つだけ泉質名を覚えればよいのです。 9つの泉質とは、「単純温泉」「塩化物泉」「炭酸水素塩泉」「硫酸塩泉」「二酸化炭素泉」「含鉄泉」「硫黄泉」「酸性泉」「放射能泉」です。 先に例に出した「ナトリウムー塩化物泉」(旧食塩泉)は「塩化物泉」としての効能(適応症)があると思ってください。 「ナトリウムー炭酸水素塩泉」(重曹泉)は「炭酸水素塩泉」としての効能があると思ってください。 草津温泉の「酸性・含硫黄−アルミニウム−硫酸塩・塩化物温泉」は、「酸性泉」「硫黄泉」「硫酸塩泉」「塩化物泉」の4つの泉質の効能があるということになります。 泉質名の「カタカナ」を省いて9つの泉質名にあてはめると覚えるとわかりやすいです。 「ナトリウム・カルシウムー塩化物・炭酸水素塩泉」なら「塩化物泉」と「炭酸水素塩泉」といった具合です。 ところで、一般的に「温泉の効能」という言葉をつかいますが、本当は「適応症」と言わなければなりません。 薬と異なり、温泉の効果は科学的に認められたものでなく、経験的にそのような症状に対応してきたというのが、一般的に「効能」として紹介されるものなのです。 本当はあくまで「適応症」なのです。 温泉の薬理効果は科学的データによるものでなく法律によるものと考えてもいいのです。 こう考えると、「なんだ、効能はないのか!」と思う方もいるかもしれませんが、未知でファジーな部分がある温泉だからこそ、色々な症状が改善されることに期待ができるのです。 温泉分析書に記載されている「適応症」を信じて入浴したり、自分の持つ症状に効くと思ったりして入浴してください。 温泉の未知なる無限のパワーとそれを利用する人の信じる力が、エネルギーを与えてくれるのです! なお、この本では「適応症」と表現すべきところを、一般的に使われていることから理解しやすいように「効能」と表現をする箇所が多くあることをご了承ください。
○:浴用の効能高い △:浴用の効能あり 飲:飲泉の効能が高い (飲):飲泉の効能あり
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