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第2章「泉温別入浴時間」

●泉温別入浴時間

Q28.ぬるい風呂ほど長湯しやすい。
    答えは→○


熱い温泉の長湯は禁物、ぬるい湯なら長湯もOKが基本です。
そして、お湯の温度によって、おおむねの入浴時間の目安というものがあります。

適正な入浴時間とは体の奥の体温「深層体温」(深部体温)が1℃上がる状態です。
この深層体温1℃上昇か一番気持ちよく感じ、湯冷めもしにくいのです。
一方、これ以上長湯し、深層体温が2℃以上あがると赤血球の形がいびつになり血栓の危険が出てきます。

41℃以下のお湯では長湯しても不快感が得られにくいために長湯してしまい、深層体温が上がり過ぎることがありますが、42℃のお湯なら深層体温が2℃以上上昇する前に不快感を得るというサインがでるというメリットもあります。

下記がお湯の温度別入浴時間の目安です。
この入浴時間が、深層体温が1℃上昇しながら心拍数の上昇が30以内におさまり、脳波がα波になりやすい「α波入浴法」でもあります。

なお、42℃の場合は、心拍数が急上昇しやすいので、「半身浴」をすることにより、心拍数の上昇を30以内におさめましょう。

 42℃:5分(5〜6分)
 41℃:10分
 40℃:15分
 39℃:20分

42℃の5分間の入浴時間を基準に、お湯の温度が1℃下がるごとに5分ずつ長湯できる計算です。
ただし、これはある程度の温度までのことで、次の項で説明する“ある温度の領域”に入ると、一気に長湯できるようになるのです。

なお、これらの入浴時間は連続でお湯につかり続けた場合のことですので、先に説明した「分割浴」をすればこれより長くお風呂を楽しむことができます。