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第2章「入浴の注意事項その3〜水分補給」

●入浴の注意事項その3〜水分補給

Q33.水分補給は入浴前でなく、入浴後にするのが正しい。
    答えは→×


お風呂に入ると、300〜500mlの汗をかきます。

入浴中に汗をかくと、血液の粘度が高まり、いわゆる「ドロドロ血」になります。

「ドロドロ血」の状態で入浴すると、血圧の急上昇により血管は詰まったり破れたりしやすくなります。
それは脳卒中や心筋梗塞という症状になってあらわれます。

入浴後は喉が渇くので水分補給をする人は多いのですが、大切なのは、入浴前にも水分補給をすることです。
ただしガブ飲みは血液中の水分が急に増え、血圧が上がることもありますので、「入浴前後に各々コップ1程度の水を飲むこと」を心がけましょう。

なお、水を飲んでから15分ほどでサラサラ血になりますので、入浴前の水分補給は、「入浴15分前」と覚えましょう。

こう考えると、温泉旅館に行って、温泉に入る前に部屋でお茶を飲むのは理にかなっています。
適度な水分補給と入浴前の休憩を兼ねますし、温かいお茶なら体を温め、「体の内側からかけ湯」をするようなものです。
飲み物は、ミネラルウォーターなどの水の他に、汗で失われやすい成分を含んだスポーツドリンク、湯あたりを防ぎやすいビタミンCを含むオレンジジュースなどもいいでしょう。
ただし、糖分はあまり含まないものの方がいいでしょう。