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第4章美人入浴法

●美人入浴法

Q48.「美人の湯」とは、主に美肌をつくる温泉のことだ。
    答えは→○


温泉には、美肌効果のあるものがたくさんあります。
温泉の泉質により、毛穴の汚れをとったり、不要な角質(つまり垢)をとったりしてくれる「乳化作用」があるのです。
つまり、「美人の湯」には美白効果、お肌ツルツル効果があるのです。

特にこの美肌効果が高い泉質が「炭酸水素塩泉」「硫酸塩泉」「硫黄泉」で、私は三大美人泉質と呼んでいます。
また、pH値が「7.5以上」のアルカリ性の温泉も同じような作用があることから美人泉質です。
「アルカリ性単純温泉」などがその例で、三大美人にこれを加え、「四大美人泉質」とも考えてよいでしょう。

また、「塩化物泉」も塩分の“温泉パック”が肌を守るという意味では美肌効果があると言ってもよいでしょう。
では、温泉を利用して「美人」になる「美人入浴法」を紹介します。

【1】温泉では体を洗うのは入浴してから

温泉、特に美肌効果の高い温泉では、体を洗ってから入浴するのでなく、入浴してから体を洗いましょう。
温泉入浴により、不要な角質や毛穴の汚れをとりやすい状態をつくってくれます。
ただし、化粧をしている場合は、温熱効果で毛穴をしっかり開くためにも、化粧は落としてから入浴しましょう。

【2】体は手で洗う

温泉で角質や毛穴の汚れがとれやすい状態をつくったら、体は手で洗いましょう。
ボディソープや石鹸を手にとって体を洗えばOKです。
既に温泉の刺激を受けているので、タオルでゴシゴシこするのは刺激が強すぎ、肌を痛める場合があります。

【3】美肌洗顔法

洗顔も同じ原理で、温泉で不要な角質や毛穴の汚れをとりやすい状態をつくります。
浴槽からでなく、新鮮な湯口の温泉を桶にとり、そこにタオルを浸し軽く絞ったら、蒸しタオルのように顔にかぶせます。
または、同じく湯口から桶にとった温泉で朝の洗顔のように顔を温泉で洗います。
これで、顔の汚れをとる準備ができましたら、洗顔フォームでの洗顔です。
手で洗うのはもちろんのこと、体を洗うよりさらにやさしく、ゴシゴシこすらず、触る程度に洗顔します。
強くこすると、毛穴の汚れが毛穴にもどる場合があります。この「やわらか洗顔」を心がけてください。
ここで注意していただきたいのは、顔に温泉をつける場合は、その泉質に肌が負けないことが前提ということです。
入浴して、首が赤くなったり、カサカサしたり、荒れたり、かゆくなったりとトラブルがあるようなら、その温泉を顔につけるのはやめましょう。

【4】「あがり湯」は新鮮な温泉で

温泉には、皮膚の表面に膜をつくり、保湿する効果があります。
また、入浴後も温泉成分は肌に浸透します。
このようなことから、シャワーなどで温泉成分を洗い流すことや、水道水(お湯)でのあがり湯はしない方がよいのです。
あがり湯をするなら、温泉の湯口から桶で新鮮なお湯をとり、適温に冷ましてから肩からかけましょう。
ただし、酸性泉などの刺激の強い温泉は、シャワーなどで、温泉を流した方がよいです。

【5】保湿剤は入浴直後に塗る

風呂からあがると同時に肌の水分は蒸発していきます。
これが、「美人泉質の落とし穴」です。
入浴中はツルツル肌でも、入浴後はカサカサ肌になってしまうのです。
保湿剤を塗るときは、部屋に帰ってからゆっくりとなどと考えず、風呂あがり後すぐに塗りましょう。
少なくとも、入浴後10分以内に塗ってください。乾燥肌の方は特に心がけてください。