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第4章「スポーツのための入浴法」 | |
●スポーツのための入浴法 Q55.入浴はスポーツ後の疲労回復だけでなく、スポーツ前の準備体操の補助にもなる。 答えは→○ スポーツの前には、体を温めたりほぐしたりするために準備運動をしますね。 しかし、準備運動をしても体が十分に温まらないこともあります。 特に、スキー、スノーボードなど冬のスポーツの際には野外で準備運動をしても体が温まりにくいものです。 そこで、入浴により体を温めることが準備体操の補助になるのです。 肩までつかる「全身浴」により入浴疲労を起こす不安があるときには、ヘソの辺りまで入浴したり、膝下だけ入浴する「部分浴」も有効です。 特に「足浴」はアキレス腱をほぐすので、スポーツでのケガを防いでくれます。 「入浴疲労」になるかならないかのサインは、「汗」です。汗をかく状態は、入浴疲労を起こしている状態です。 老廃物を排泄するために、汗をかくことを目的とした入浴法であればいいのですが、スポーツ前は、額が軽く汗ばむか汗ばむ以前に風呂から上がりましょう。 これが、「湯冷め」を防ぐことにもなります。 次に、スポーツ後の入浴ですが、疲れたらすぐに入浴したいところですが、30分以上横になって休んでから入浴しましょう。 その方が、疲れが取れやすいのです。 筋肉を使った後は、疲労箇所に血液が集中し、疲労物質の排出を促進しようとします。 このとき入浴すると全身に血液がめぐり、疲労箇所の血液が分散されてしまいます。 スポーツ後の入浴法としては、「超疲労回復入浴法」でご紹介した「温冷交互浴」が有効です。 そして、スポーツで汗をかくので、特に入浴前後には十分な水分補給を心がけてください。 次に入浴後の体のケアですが、入浴後は、ストレッチ体操をすることをおすすめします。 入浴で筋肉がやわらかくなった状態でのストレッチは、その効果が持続しやすいのです。 準備体操補助としての入浴をした後のストレッチは、スポーツ本番前に適しています。 そして、スポーツの上達のためにはイメージトレーニングも大切です。 イメージトレーニングは、リラックス状態でおこなうと効果的です。 入浴後15〜30分後がそのタイミングです。入浴中は体がリラックスするものの、心はストレスが高まるというデータがあります。 ところが、入浴後15〜30分でその関係が逆転するのです。 つまり、入浴しない状態より入浴後しばらくしてからの方がリラックスした状態になるということになります。 逆に悪いイメージが頭から離れない場合は、この時間に頭を空にてボーッとするのもいいでしょう。 正しい入浴法は、ケガを防ぎ、スポーツを上達させる力もあるのです! |