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第5章「入浴後のストレッチで万病予防」 | |
●入浴後のストレッチで万病予防! Q66.入浴後のストレッチは、効果が持続しやすい。 答えは→○ 入浴すると血行がよくなり、これにより万病予防になると言っても過言ではないでしょう。 しかし、筋肉や関節が硬かったり、体に“歪み”があったりすると、血行促進効果が持続しにくいです。 体を柔軟にし、かつ左右バランスの取れた歪みのない体をつくることは万病予防につながります。 「体の柔軟さと寿命は比例する」と考えてください。 体を柔軟にしたり、歪みをとったりするにはストレッチが有効です。 そして、ストレッチをするベストのタイミングが風呂上りです。 ストレッチは体が硬い状態でおこなうより、入浴による温熱効果で柔らかくなってからおこなった方が、効果の持続性が高いのです。 さて、具体的な方法ですが、毎日続けることだけに、複雑でなくシンプルな方がいいです。 そこで、4つのストレッチを覚えましょう。 これは、鈴木元東京都知事がおこなって脚光をあびた「真向法(まっこうほう)」に基づくポーズです。 これを「息を吐くこと」「勢いをつけず、自然呼吸しながら持続的に伸ばす」ことを意識しておこないましょう。 「真向法」は、わずか4つのポーズ(柔軟体操姿勢)により1回3分(できれば朝昼晩)おこなえばよいとしています。 ここでは、ストレッチ実施にあたって、「真向法」の4つのポーズを紹介します。 @赤ちゃん座りのような姿勢です。 すわった状態で、両足裏を合わせ、股間の部分まで寄せます(かかとを股間側手のこぶし1つ半分くらいまで引く)。 その状態で、両手で足を持ち、膝が床につくように股を広げます。 更に上体はできうるかぎり前に倒します。 Aすわった状態の前屈姿勢です。 脚を揃えて前に伸ばし、つま先を手前に曲げ、脚裏の筋肉が伸びるようにします。 そのまま上半身を伸ばしたまま(背中をまるめず)前屈します。 普段意識的に柔軟体操をしていないと、意外と苦しいポーズですが、つま先に手が届くようであれば、つま先を手でつかみ、さらに脚裏の筋肉を伸ばすようにします。 ただし、あまりにも体が硬いと、どうしても腰がまがったり負担がかかったりして、腰をいためることがあります。 ↓× そこで、あえて膝を曲げ、体と膝が密着するようにします。 体が柔らかくなるにつれ、徐々に膝が伸ばしていけるようになります。 Bすわった状態での開脚前屈姿勢です。 すわった状態で、できうる限り股を開きます。 つま先は伸ばさず曲げたまま、上体を伸ばして前屈します。 C主に膝の筋肉を伸ばす体操です。 正座の状態でかかとを外側にはずします(いわゆる女性座り)。 その状態から背中や頭が床につくように、上体を後ろに倒します。 この姿勢をとるのが難しいようなら、背中に枕などを入れるとよいでしょう。 以上を実践するポイントは、次の通りです。 @「息を吐きながらゆっくり」と柔軟体操の姿勢をとります。 A柔軟姿勢をとったら、そのまま自然呼吸の状態で30秒以上同じ姿勢をとり続けます。(40秒程度が効果的です) B姿勢を戻す時も「ゆっくりと」を心がけます。 C以上を、1日1mmずつ柔らかくしていくというつもりで、毎日継続しておこないましょう。 |