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第5章「温泉街の散策とウォーキング」 | |
●温泉街の散策とウォーキング Q68.温泉街をゆっくり歩くのでは健康増進効果は期待できない。 答えは→× 自然豊かな温泉街を歩けば、自然を五感で感じることができます。 本格的なウォーキングでなくとも、温泉街をのんびり散策すれば、「転地効果」が得られます。 温泉街の散策は「心の癒し効果」も持っています。温泉地に行ったら、温泉を楽しむだけでなく、温泉街やその周辺の環境そのものを楽しみましょう。 長野県鹿教湯温泉のように、湯治場の中には、温泉そのものの効果だけでなく、神社仏閣めぐりなどその地域を散策することがリハビリにつながり、病気の症状を改善させると評判を呼んでいるところもあります。 山の温泉街独特の勾配が足腰に適度な負荷をかけるというのも健康増進効果の一つです。 そして、自然豊かな温泉街は、本格的なウォーキングにも適しています。 以下、ウォーキングについてご紹介します。 「歩く運動」いわゆる「ウォーキング」の効果は計り知れません。 意識的にウォーキングをおこなうことにより、血糖値、コレステロール値が下がるなど、体質・体調の改善の例には枚挙に暇がありません。 短距離走、ウェイトリフティングのように一瞬息をとめるような運動は「無酸素運動」と呼ばれています。 一方、ウォーキング、サイクリング、水泳のように呼吸をしながらおこなう運動を「有酸素運動」と言います。 体脂肪は、この「有酸素運動」により燃焼され、ダイエットにつながるとともに、体質改善にもつながります。 実際の運動に当てはめてみますと、激しい運動をしている時の「最大心拍数」の60〜70%程度の心拍数のペースで歩き(大また早歩き)、それを20分継続した時点より、体脂肪が燃焼し始めます。 従って、20分以下のウォーキングでは、運動としての効果はある程度期待できるものの、体脂肪燃焼に至るほどの効果はありません。 そこで、ウォーキングにおいては、早歩きで60分程度継続し、かつ毎日または週に数回おこないたいものです。 歩くペースとしては、最大心拍数の60〜70%を目標にします。なお、最大心拍数は、一般的に220から年齢を引いた数です。 なお、これは「運動」として歩く行為(ウォーキング)ですので、長期間継続的に「運動」をおこなうのでなく、リフレッシュとして温泉街を散策するのであれば、体に負担をかけずにのんびりと歩いてください。 最近では、運動は20分以上続けなくても脂肪が燃焼することがわかってきましたが、これは度合いの問題ですので、十分な脂肪燃焼のためには、やはりある程度時間をかけたウォーキングをお勧めします。 では、具体的なウォーキングの方法です。 @歩くペースは、心拍数が、最大心拍数の60〜70%になる程度とします。 これは、結構早いペース(大またで早歩き)です。(「(220−年齢)×60〜70%」の心拍数が目安です) 50代で110、60代で100くらいの心拍数が目安です。 Aこの心拍数を維持したウォーキングを60分程度持続すします。(30〜40分でも効果はあります) B時間帯としては、食後3時間くらいがよいでしょう。 空腹時、食事直後は避けましょう。 Cこのウォーキングは、毎日または週に数回おこないます。(週3回を半年から1年継続でも効果は出てきます) D一般的に、「1日1万歩」と言われていますが、40代8千歩、50代7千歩、60代6千歩というように、年齢、体力に応じておこなえば効果は期待できます。 1週間におこなう回数も同様です。 |